concept「絆」 獣医・飼い主・ペットの共生を目的としています。

熱くなるこれからの季節は・・・

鼻ペチャ犬は特に注意が必要です

暑くなるこれからの季節。
熱中症に気をつけなければなりません。
熱中症にかかるのは人間だけでなく、ペットも同じです。

そこで今回は、昨年、英国の研究チームが発表した「ブルドッグやチャウチャウなど、顔の平らなイヌは熱中症リスクが高い可能性がある」という研究報告についてご紹介します。
気候変動が進むと、人でも熱中症のリスクが高くなると予想されています。チームは「家族の一員」でもあるイヌについて熱中症のリスク要因を調べようと、英国の匿名の症例登録システムを使って、2016年に獣医師の元へかつぎ込まれた約90万頭を分析しました。

具体的には、熱中症として記録された395例(390頭)を詳しく調べたところ、死亡したのは56頭いました。
ラブラドルレトリバーを熱中症の「なりやすさ」の基準にして分析すると、ラブラドルレトリバーに比べて熱中症リスクが高いのは、パグやフレンチブルドッグなど顔が短く平たい犬種が多かったことがわかりました。
こうした犬種は体温調節のトラブルが多いという別の報告もあるといいます。
また、大型犬のほか、犬種の平均に比べて体重が重い個体や、高齢の個体も熱中症になるリスクが高かった結果が得られました。

研究チームは「治療を受けないケースもあるので熱中症の発生確率はもっと高いだろう」
と推測しています。

わんちゃんねこちゃんたちは、
自らが熱中症の危険から身を守ることができません。
今あらためて、
飼い主の私たちが熱中症についての注意意識を持つよう心がけましょう。

2022/4/24

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